2008-01-01から1年間の記事一覧

「十八歳、海へ」藤田敏八

2008年もおしまい。昨日は朝から「パンチ・ドランク・ラブ」(ポール・トーマス・アンダーソン)をDVDで2回見る。その勢いでアダム・ダンドラー繋がりということで、「50回目のファーストキス」(ピーター・シーガル)もDVDで。 娘と一緒に風呂に入るとき…

「アンダーカヴァー」ジェームズ・グレイ

土曜日は、いつもお世話になっているカメラマン夫婦が自宅にやってくる。もうだいぶ前になるけれどお二人の結婚を祝って。今年は購入したばかりの自動車を廃車にしてしまったり、緊急入院したり、希望退職してみたりといろいろあったけれど、こうして友人と…

「ワールド・オブ・ライズ」リドリー・スコット

昨日は祝日ということで、大学時代の友人が自宅に遊びにくる。意識したことはないけれど、世間的には就職氷河期に大学を卒業したといわれる世代なのか、友人の転職歴がはんぱではない。今年の夏にようやく正社員として仕事を得たらしいが、仕事内容がよくわ…

「地球が静止する日」スコット・デリクソン

いよいよ世界は崩壊に向っているのだろうなあと呑気に構えて、週末は家族で買い物に出かける。宮益坂は澤の井でうどんを食べた後、表参道でキャビネットを物色。欲しいと思ったものがあまりにも高額なのと、結局何を収納するのかで、今後の引っ越しを考える…

「ブロークン・イングリッシュ」ゾエ・カサヴェテス

今週一週間、これまであまり聞いていなかったキンクスの「Give The People What They Want」(1981)をずっと聞き続けていた。その他は何を聞いてもしっくりこない日々で、80年代に入ってからのキンクスのどこに惹かれているのかよく分からないけれど、つい…

「ブーリン家の姉妹」ジャスティン・チャドウィック

乗りなれない西武池袋線で飯能駅まで向かう。駅周辺は池袋からの距離の遠さを考えると予想もつかなかった賑やかな町。目的地である小岩井浄水場へは駅からタクシーで15分。駅に降り立ったときから「山の匂い」がすると思ったら、タクシーで走りだしてすぐに…

「デス・レース」ポール・W・S・アンダーソン

2週間連続の神戸出張をやり過ごし、金曜日は森桃子さんのお芝居「まっかっか」(Plan B)。丸ノ内線沿線に住んでいたことがあるけれど、中野富士見町に降りるのは初めて。駅周辺は閑散としていて、歩き始めるとすぐに住宅街が見えてくる。会場に到着しておし…

「P.S.アイ ラブ ユー」リチャード・ラグラヴェネーズ

どんどん心ここにあらずという状態になりつつも適当に仕事をこなす月曜日。 京橋で打ち合わせを終え、映画の日ということで、有楽町はシネカノンで「P.S.アイラブユー」(リチャード・ラグラヴェネーズ)。 泣きました。週明け月曜日のこんな題名の映画にサ…

「ブラインドネス」フェルナンド・メイレレス

朝から首都高速を大雨のなか120kmのスピードでタクシーを飛ばし、三鷹の東端にある自宅から20分強でなんとか新橋に到着し、乗らなければならなかった新幹線に飛び乗る金曜日の朝。午前中に予定していた兵庫県西宮市夙川での取材は、取材先の都合で、急遽午後…

「沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇」クロード・シャブロル

俗世界でのいやらしい感情うずまくトラブルに巻き込まれながらも、とっとと会社を後にして、遅ればせながらカイエ週間の日仏学院へ。「沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇」1995(クロード・シャブロル)。サンドリーヌ・ボネールとイザベル・ユペールが淡いピ…

「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」ジョージ・A・ロメロ

もういい加減ひとを憎んだり、しんどさ人のせいにしたり、自分の外側に原因を見出して少しでも安全、安心な場所を自分の内側には確保しようとするのはやめようと思う。ここからはじめれば良いとシンプルに思います。ここ一週間はさまざまな感情がいろんな階…

「アイズ」ダヴィド・モロー&ザヴィエ・パリュ

週末、これまでの行動、行為、そして意識そのものをすべて無に帰して、一からやりなおさなければならない、と心に決めたくなる事柄が間もなくやってくると予想してみると、それはそれで空しいもので、雨のち曇りの天気と、急に白血球の数が増えているらしい…

「リダクテッド」ブライアン・デ・パルマ

保育園に寄ってから意気揚々と午前中のうちに会社に向かったところ、鍵を忘れたことに気がついた。土曜日。致し方なく渋谷で映画を見ることに。「リダクテッド」(ブライアン・デ・パルマ)。イラク戦争の現実や事実を、DVカメラやwebの動画投稿サイト、web…

ドリーム・ガールズ

「ドリーム・ガールズ」の女の人の1人、ジェニファー・ハドソンの母親とお兄さんが射殺されたらしい。 http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPJAPAN-34525420081026「アメリカン・アイドル」がきっかけでデビューした女の子にも、おぞましい…

「その土曜日、7時58分」(シドニー・ルメット)

もうしばらく呑むのをやめればよいのに痛飲は先週も重なり、生まれて初めてウコンの力にお世話になる。呑むタイミングが悪いからか、いまいち効き目を実感できないが、どちらかというと味はおいしい。これからも宜しくお願いします。 水曜日はタワー・レコー…

1977年 ブルーハワイ

「Dead Elvis」の続き。 「ぼくは生身の人間について書いたのではない。エルヴィスの音楽のなかでしゃべっているのが聞こえる人物について書いた。ひとつの観念、たくさんの観念ー自由、限界、危険、権威、セックス、抑圧、若さ、年、伝統、新奇、罪、罪から…

エルビスバーガー

週明けから福島県への出張で、帰りのスーパーひたちでTAKARA缶チューハイを呑み過ぎました。翌日はよせばいいのに紹興酒を呑み過ぎました。次の日は抑えればいいのに平井でいわゆる下町チューハイと呼ばれるお酒をしこたま呑んでしまいました。 おかげで風邪…

ステップ・イントゥ・リキッド

毎日窓を開けたまま寝ていたら、最近の寒暖の差に耐えきれず風邪をひいてしまったと思われるがジムにはなんとか通いつつ、あっという間に週末。iPodでShuffle演奏の意外性の海を彷徨っていたら、200曲目前後で突如iPodが壊れた。よって土曜日はただひたすら…

「アキレスと亀」北野武

朝、娘を保育園に連れていって、そのままジムへ。土曜日の朝からみなさんご苦労さんです。開店してすぐという時間なのに、トレーニングマシンには人がたくさんくっついている。今までで最も短い時間でマシンを終え、新宿へ。テアトル新宿で「アキレスと亀」…

「トウキョウソナタ」黒沢清

有明でいたって普通の中華料理屋に入り、日替わり定食(麻婆豆腐)を食しながら、かなり大きなサイズの窓から確認される木々が風にそよいでいる様と、通りを歩く人たちの少し急ぎ足になっている感じから、その風が秋風なのだなあとなんとなく感じ入った木曜…

ぃヨコハマ浄夜

常日頃通っているジムが定休日のため、会社ちかくの六本木にある店舗にいってみる。流石はぎろっぽん。内装がシックな黒で統一されています。トレーニングする人に外国人の割合が非常に多い気もします。加圧トレーニングを自主的に行っているマッチョなおに…

diary of the dead

日曜日の続き。気持ちの悪い日記を書いた後は、渋谷のシアターN渋谷で「day of the dead」を見る。元ユーロスペースの劇場に入るのは初めて。ユーロの時と劇場自体は変わりないけれど、なんだか少し寂しい感じが。単純にユーロでがっつり映画を見るんだ、と…

G.G.がやってきた

水曜日は取材協力先への仕込み作業のため、千葉県成田市は印旛沼の畔にある建設現場までお出かけ。気さくで明るい現場作業員の皆さん、やさしい現場所長さんに出迎えられ、きっと今回の取材はうまくいくと思っていたら。事前に想定していた状況と異なる現場…

Lucky You

いまさらながらブライアン・ウィルソンのアルバム「That Lucky Old Sun」。聞いてしまいました。世の中新しいことをしなくてもいいんです。いつでも同じだけど違うという矛盾とともに受け入れられる反復こそが生きるために必要なんです。久しぶりに生きてて…

もはや、そしてもう一度

カサヴェテスに憧れて、「ラブ・ストリームズ」だか、あ、それから「オープニングナイト」にも頻出するスコッチ、J&Bを勢いで買ったのは良いけど、身体に合わないわ、合わないわで、今日も眠れないから寝酒に呑んでみてはいるけれど、坂口安吾よろしく、酒を…

ペインフルライフ

土曜日。午前中は勤務先の学校、午後は知人の結婚式という妻の替わりに朝から娘の面倒を見ることに。快晴とはいえない空のと娘の機嫌を窺いながら、牟礼コミュニティセンターのプールに行くことに。娘の愛する自転車で快調にプールまで飛ばしていくと、プー…

シネマとグラフ

たまたまたふらりと入った吉祥寺の本屋になぜかロベール・ブレッソンの「シネマトグラフ覚書」があったので、買う。 鉄のごとき掟を鋳造して自分に課すこと。たとえそれに従うためであれ、あるいはどうにか苦労してそれに背くためであれ。 新しさ、それは独…

コッポラの胡蝶の夢

昨日見た「ハンコック」といい、「ダークナイト」といい、アメリカ映画は2010年代をもうすぐ迎えようとしているタイミングでそんなにスーパーヒーローを見せたいのかしらと思っていたら、「コッポラの胡蝶の夢」。絶望で自殺をしようとしていた言語学者の老…

イントゥ・ザ・ワイルド

昨日は午前中に阿佐ヶ谷でお仕事。住宅プロデュース会社のタイアップ広告で、実際にそのプロデュース会社で家を建てたお施主さん宅で取材。高円寺界隈は以前住んでいたことがあったから雰囲気は分かるけど、阿佐ヶ谷駅の北側、早稲田通りまで広がる住宅街の…

ひとでなしなろくでなし

いままで生きてきて、初めて〜を感じたっていう表現をするけど、今回ばかりは精神的な動揺をロジックで整理することが全くできず、昨夜未明からそれこそいままで生きてきて感じたことのない規模の絶望が身体じゅうに充満してきた。自我があるとして、こうし…