「リダクテッド」ブライアン・デ・パルマ

btl2008-11-03

保育園に寄ってから意気揚々と午前中のうちに会社に向かったところ、鍵を忘れたことに気がついた。土曜日。致し方なく渋谷で映画を見ることに。「リダクテッド」(ブライアン・デ・パルマ)。イラク戦争の現実や事実を、DVカメラやwebの動画投稿サイト、webカメラを介した通信、また英語とフランス語とアラビア語の音声、字幕などなどのメディアを使って、アメリカ軍兵士たちの近くに迫っていくというよりは、より嘘の方へ、嘘を嘘を通じて示し続けることで、この映画を見る者にある一定の視点やポジションを与えないように作られているように感じる。オバマもマケインも大統領に就任すると、今度はアフガニスタンへ兵力を増強することを表明しているらしい。アメリカという一国の矛盾をイラク北朝鮮アフガニスタンに投影することをこれからも続けるのだと思うけど、この映画を見た観客たちは映画そのものというメディアに絡めとられて、中東の現実にコミットしていくのではなく、更なる無名性の彼方に追いやられ、無気力な日常を耐えるしかないのかもしれないと思うと、いやな気持ちになって劇場を後にした。
会社では適当に仕事をこなして、夜はジム。初めて、腹筋の脇、横の筋肉を捻るマシンに挑戦。これまでで最も負荷が負荷としてしんどい運動に出会う。これはやりがいがあるため、次回以降は積極的に捻っていくことにする。
かろうじて晴れ間を保った日曜日。掃除と洗濯を終えて、家族と出かける約束を果たすべく、中間試験を終えた妻の疲労度合いを配慮しながら、目的地として結論づけた調布飛行場へ。自転車で20分もこげば着くのだけれど、途中の下り坂で横切る国立天文台付近がやたらに冷気を発していて、走り抜ける間に体温が一気に下がる。下がった体温を再び上げるべく、飛行場に着くなり、プロペラカフェで食事。牛のカツレツとプロペラバーガーという名のハンバーガー。どちらも「アメリカン」なお味が、実はジャンクフードを欲していた身体にフィット。これはこれで美味なり。食事中もセスナ機の離発着の様子が窓越しに見ることができるので、娘とともに親も少し興奮する。
食後は管制塔近くの公園で、離着陸見学の続きを楽しむ。
国立天文台の冷気のせいで疲れてしまった身体を引きずりながらの日曜日。本日はぼんやり町で買い物。いずれもジム用のインナーと、8年ほど着古した水着と帽子を新調する。来週もしっかり泳げますように。