2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「ぼくら20世紀の子供たち」ヴィタリー・カネフスキー

もしかしたらソビエト連邦は早く時間の流れる合衆国だったのかもしれない。乳児が小箱に据えられたシーンで始まり、そして終るこの映画は、あまりにも早く時間の流れすぎる「ロシア語」しか共通点のない178の民族が生きる広大な土地で、その時間の流れの早さ…

「マイレージ、マイライフ」ジェイソン・ライトマン

本当には信じていないものを信じているぞと他人に示そうとするときに、ひとは極めて危険で卑劣な権力の加担者となる。何も信じていないと他人に示そうとしつつ、自分でも気づかずに深く何かを信じている場合も同じ。(佐々木中のツイッターより) 「フィリッ…

カラー・パープルとか

空回りの積み重ねが社会を動かすのではないか。イーストウッドが抽出した「それ以上の力」は日常と非日常の区別なしに「そこにある」のは間違いなさそうだ。「何がしたいのか」という自らへの問いはあまりにもバカバカしい。また、「これこれこうせねばなら…

「インビクタス」クリント・イーストウッド

「グラン・トリノ」と「チェンジリング」を見てしまったあとだと地味な映画に見える。1度目はさらっと見て、もう1回。 イーストウッドが画面の中から消えてしまうというのはこういうことだったのか。 誰も主人公がいない映画。ラグビーに関しては素人でしか…