「遠距離恋愛」ナネット・バースタイン

途中まで書いてsafariが落ちる。同じようには書けないけど備忘として。公私混同を常套句としてではなく、どちらかというとポジティブに、いやポジティブでも検討違いだけど、常套句ではない術語として捏造したい欲望は以前からある。そのヒントはバリモアに…

「華麗なるアリバイ」パスカル・ボニゼール

「華麗なるアリバイ」パスカル・ボニゼール 「エアベンダー」ナイト・シャマラン 「インセプション」クリストファー・ノーラン 疲労が溜まると泳いで、疲れると泳いでを繰り返していたらホントに疲れてきた。 いいかげん答え合わせのような批評や作品を読ん…

「シルビアのいる街で」ホセ・ルイス・ゲリン

「シルビアのいる街で」ホセ・ルイス・ゲリン 「スヴェニゴーラ」アレクサンドル・ドブジェンコ 「ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の奇妙な冒険」レフ・クレショフ 「ハロルドとモード」ハル・アシュビー 「Love and Other Disasters」アレク・ケシシ…

「忘れられた人々」ルイス・ブニュエルほか

「三億円をつかまえろ」前田 陽一 「喜劇 日本列島震度0」前田 陽一 「涙にさよならを」前田 陽一 「濡れた逢引き」前田 陽一 「起きて転んでまた起きて」前田 陽一 「喜劇 家族同盟」前田 陽一 「バード・シット」ロバート・アルトマン 「ゾンビランド」ル…

「喜劇 命のお値段」前田陽一 

「OUTRAGE」北野武 「ガールフレンド エクスペリエンス」スティーブン・ソダーバーグ 「サバイバル・オブ・ザ・デッド」ジョージ・A・ロメロ 「喜劇 右向け左」前田陽一 「にっぽんぱらだいす」前田陽一 「進め! ジャガーズ 敵前上陸」前田陽一 「喜劇 命の…

「OUTRAGE」北野武

「プレシャス」リー・ダニエルズ

二日目。朝の電車は特になんとも思わず。相変わらず誰も目が合わない群衆同士が大量に運ばれているさまを見て少し残念になる。iPadはよく知りませんが、倉庫や書店に積もり続ける紙の固まりとしての書籍を見ていると物質としての紙がどこか不屈の精神でデジ…

「マイ・ブラザー」ジム・シェリダン

疎開生活が終ると決まった途端に腑抜けた存在になる。働く働かないでどぎまぎする社会は一日も早く破壊しなければ。 腑抜けから逃避するため武蔵野館に。海兵隊員と家族の物語。アフガニスタンへの出兵と刑務所から弟が出所するところから始まる。アフガニス…

「WHIP IT」ドリュー・バリモア

ハローワークの灰皿が撤去。日比谷のシャンテ前、高島忠夫らの手形が足元に配されている広場の灰皿も撤去されている。映画の日だということを忘れ前売りを購入してしまう。バリモア初監督作品「ローラーガールズ・ダイアリーズ」。「二番目のキス」(ファレ…

「新しい天使」パウル・クレー

被抑圧者の伝統は、ぼくらがそのなかに生きている「非常事態」が、非常ならぬ通常の状態であることを教える。ぼくらはこれに応じた歴史概念を形成せねばならない。このばあい、真の非常事態を招きよせることが、ぼくらの目前の課題となる。それができれば、…

「グリーン・ゾーン」ポール・グリーングラス

「七転び八起き」に騙されぬよう。どうも起きる必要はないことに気が付く。「何をされてるの?」と尋ねられたら「失業中です」ではなく「疎開中です」と笑顔で応えることにしよう。爽やかに陽光溢れ出した今日はベンヤミンをゆっくり書き写して過ごそう。 「…

「来たるべき蜂起」不可視委員会

2010年5月。「来たるべき蜂起」(不可視委員会)邦訳の刊行と同時に世界中で蜂起が始まる。発生地域ごとに関連があるわけではない。誰かがリーダーとなって指揮しているわけではない。自然発生的にそれは始まっている。都市中産階級の無力感はそっくりそのま…

動悸がとまらない

アイスランドの噴煙がいっそのこと世界中に広まって航空機による流通が全て止まってしまえばいいのに、と不埒なことばかりが頭の中をめぐっている。自分にとっても他人にとってもどうでもいいものでしかないこの停滞感から抜け出すためにはどう動いたらよい…

ブランショふたつ

68年5月は、容認されたあるいは期待された社会的諸形態を根底から揺るがせる祝祭のように、不意に訪れた幸福な出会いの中で、爆発的なコミュニケーションが、言いかえれば各人に階級や年齢、性や文化の相違をこえて、初対面の人と彼らがまさしく見なれた-未…

「ぼくら20世紀の子供たち」ヴィタリー・カネフスキー

もしかしたらソビエト連邦は早く時間の流れる合衆国だったのかもしれない。乳児が小箱に据えられたシーンで始まり、そして終るこの映画は、あまりにも早く時間の流れすぎる「ロシア語」しか共通点のない178の民族が生きる広大な土地で、その時間の流れの早さ…

「マイレージ、マイライフ」ジェイソン・ライトマン

本当には信じていないものを信じているぞと他人に示そうとするときに、ひとは極めて危険で卑劣な権力の加担者となる。何も信じていないと他人に示そうとしつつ、自分でも気づかずに深く何かを信じている場合も同じ。(佐々木中のツイッターより) 「フィリッ…

カラー・パープルとか

空回りの積み重ねが社会を動かすのではないか。イーストウッドが抽出した「それ以上の力」は日常と非日常の区別なしに「そこにある」のは間違いなさそうだ。「何がしたいのか」という自らへの問いはあまりにもバカバカしい。また、「これこれこうせねばなら…

「インビクタス」クリント・イーストウッド

「グラン・トリノ」と「チェンジリング」を見てしまったあとだと地味な映画に見える。1度目はさらっと見て、もう1回。 イーストウッドが画面の中から消えてしまうというのはこういうことだったのか。 誰も主人公がいない映画。ラグビーに関しては素人でしか…

「バレンタインデー」ゲイリー・マーシャル

ゲイリー・マーシャルより妹、ペニー・マーシャルの新作はまだやらないのかなあと待ちわびる。近年のアメリカ映画でお金をかけてそうなものの傾向のひとつとして主人公が誰なのかさっぱり分からないまま映画が終るということがあるけれど、この映画もまさに…

「50歳の恋愛白書」レベッカ・ミラー

「バレンタインデイ」(ゲイリー・マーシャル)を見ると、やっぱり誰が主人公なんだか分からない映画のひとつとしてあったような気がけど、The Private Lives of Peppa Leeという原題が示す通り、この映画はロビン・ライト・ペン演じるピッパ・リーがしっか…

ツォホアピン

前田陽一「神様がくれた赤ん坊」と「インビクタス」(イーストウッド)を見る。 水泳と粉料理も。 餃子(北京ではギョーザは水餃子)と葱入りのピン、ツォホアピンを作ってみる。 水餃子は強力粉だけど麺より水が多めで捏ねるのは比較的簡単だった。ただひと…

「死刑執行人もまた死す」フリッツ・ラング

アメリカはテキサス州で街で唯一の書店が経営効率の名の元に撤退して住民たちが反対しているという記事をwebで読む。どうやら元々移民が多い地区で、識字率は全米でも相対的に低い場所らしい。その書店がなくなると、車でぐんぐん走らないとたどり着けない場…

「ラブリーボーン」ピーター・ジャクソン

税務署のおっさんの態度の悪さに呆れつつ、寒風吹きすさぶなかバウスへ。っていうか減価償却っていう考え方というか仕組みというか概念というか、かなり怪しくないですか。税徴収がパブリックの顔したショーバイのひとつだとすれば、悪徳商法っぽくないです…

MOST@BASEMENT BAR

1月も終わりじゃないか。カネはどんどん少なくなりつつもなんとか賃貸住宅の更新作業を済ませる。どうやら家賃滞納者のブラックリスト化が実現されてしまったようだが、金持ち相手の商売にいくことはできない人たちが貧乏人のココロと身体の隙間に資本を貼付…

「オルエットの方へ」ジャック・ロジエ

気が付けばカネがなく、カネフスキーのせっかくのアンコール上映にも行けず。水泳は調子がいいものの、時間帯がまずくおばさまたちの団体レッスンに巻き込まれ、思うように泳げず。ま、いいや。 身内の勤務先でバカバカしい事柄が起き、テレビ、ネット、新聞…

「サロゲート」ジョナサン・モストウ

はてさてどうしたものか。●唐突に。意を決して台所に立ち、大きなボールを手に取る。強力粉と水の分量を正確に計り、少しずつ水を入れながらボールの中の小麦粉を混ぜてゆく。ジャージャン麺を作るのだ。第一段階の工程は難なく終え、生地を寝かせている間に…

「不連続殺人事件」曽根中生

安吾の原作はすっかり忘却の彼方にあったが映画が始まるとなんとなくかすかな記憶が浮上してくる。「不連続殺人事件」(曽根中生)。1977年。内田裕也と夏純子と嵯川哲朗のエピソードが冒頭に挿入されているだけで、犯人を提示してしまっているように見える…

「わたしのSEX白書 絶頂度」曽根中生

ようやく復調のきざしが。ただ単に寒いのが苦手なだけか。 その間、「忍者武芸帳」(大島渚)、「ジュリー&ジュリア」(ノーラ・エフロン)、「わたしのSEX白書 絶頂度」(曽根中生)という感じで過ごす。 なかでも「ジュリー&ジュリア」のエイミー・アダ…

「かいじゅうたちのいるところ」スパイク・ジョーンズ

結局抗生物質に頼ることにしてなんとか生き延びる。 久しぶりにバウスシアターへ。「かいじゅうたちのいるところ」(スパイク・ジョーンズ)。 子ども向けも意識してか大きい劇場で上映中。 我が家も子どもと共に出陣するが、劇場内は大人だらけ。娘以外には…

「THIS IS IT」ケニー・オルテガ

やっぱりズーイーは音楽やってる時の方が輝いている。She & Him。結局、「Volume One」を買ってしまう。60年代や70年代のロックを何食わぬ顔して「現在のもの」としてゆっくり吸い込みながら歌っている。2曲目のWhy do you let me stay here?なんかはキンク…