「来たるべき蜂起」不可視委員会

2010年5月。「来たるべき蜂起」(不可視委員会)邦訳の刊行と同時に世界中で蜂起が始まる。発生地域ごとに関連があるわけではない。誰かがリーダーとなって指揮しているわけではない。自然発生的にそれは始まっている。都市中産階級の無力感はそっくりそのまま力に反転して学生たちの蜂起に接続される。カレンダーの日付の羅列はもはや意味をなさなくなり、あれだけ嫌悪していた日常はいつのまにか過去のものになる。今がいつか、ここがどこか、私は誰か、といったことが溶解し始める。歴史は繰り返さない。歴史は終らない。それぞれがそれぞれの場所で歴史を始める。始めることしかできなくなる。長く続いた諦念が社会を支えるのではない。バカにされ続けたキレイごとの叛乱が始まる。身体と精神はねじれ始める。もう元には戻らない。

2010年5月 アテネ

2010年5月 ネパール

2010年4月 ハンブルグ

2010年5月 ベルリン

2010年5月 マカオ

2010年5月 ボゴタ