2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「プレシャス」リー・ダニエルズ

二日目。朝の電車は特になんとも思わず。相変わらず誰も目が合わない群衆同士が大量に運ばれているさまを見て少し残念になる。iPadはよく知りませんが、倉庫や書店に積もり続ける紙の固まりとしての書籍を見ていると物質としての紙がどこか不屈の精神でデジ…

「マイ・ブラザー」ジム・シェリダン

疎開生活が終ると決まった途端に腑抜けた存在になる。働く働かないでどぎまぎする社会は一日も早く破壊しなければ。 腑抜けから逃避するため武蔵野館に。海兵隊員と家族の物語。アフガニスタンへの出兵と刑務所から弟が出所するところから始まる。アフガニス…

「WHIP IT」ドリュー・バリモア

ハローワークの灰皿が撤去。日比谷のシャンテ前、高島忠夫らの手形が足元に配されている広場の灰皿も撤去されている。映画の日だということを忘れ前売りを購入してしまう。バリモア初監督作品「ローラーガールズ・ダイアリーズ」。「二番目のキス」(ファレ…

「新しい天使」パウル・クレー

被抑圧者の伝統は、ぼくらがそのなかに生きている「非常事態」が、非常ならぬ通常の状態であることを教える。ぼくらはこれに応じた歴史概念を形成せねばならない。このばあい、真の非常事態を招きよせることが、ぼくらの目前の課題となる。それができれば、…