「アキレスと亀」北野武

朝、娘を保育園に連れていって、そのままジムへ。土曜日の朝からみなさんご苦労さんです。開店してすぐという時間なのに、トレーニングマシンには人がたくさんくっついている。今までで最も短い時間でマシンを終え、新宿へ。テアトル新宿で「アキレスと亀」。既に2分程度本編が始まってしまっていたけれど気にしません。「TAKESHIS'」と「監督 ばんざい」を見逃しているため「座頭市」以来の北野武。これまでで最も面倒くさい気持ちを抱えてエンドロールをむかえる。既に壮年期になる主人公である画家がアパートの部屋でアクションペインティング(?)を披瀝するシーンは、「ジャーマン+雨」で子どもたちがクレヨンを使って壁に絵を書きまくるシーンの方が気が利いていたように感じます。「死」へ向かってまっすぐに志向することで現在の生にカミソリのような緊張感をもたらしてくれていたようなかつての彼の映画からは針路を変え、「死」そのものを目の前にした後に「死」や「死ぬこと」に興味を失い、「死」のまわりをぐるぐると回転し始めることで停滞し始めていると感じたからか、始めから映画にはあまり乗れずに映画館を急ぎ足で後にする。新宿東口を小走りに、恵比寿へ。2度目の「トウキョウ ソナタ」。妻と待ち合わせをしていた時刻が開演時刻でなく、1時間後だったことに気がつき、急遽サッポロビールの本拠地にあるレストランで、縦と斜め45度の間くらいの角度から差し込む気持ちの良い秋の光を受けながら、大ジョッキでビールを呑みながら食事。アイスバイン(豚すね肉の塩茹で)はビールとよくあいます。2度目の「トウキョウ ソナタ」は1回目と同じシーン、映画の最後、息子がピアノを弾き終え、試験の審査員に一礼をして、退場する際、父と母が息子の方へ歩いていく、その時再び涙がこぼれます。映画を終えて急いで娘を迎えにいき、夜は久我山の神社で秋祭りを堪能。テキ屋さんが作る焼きそばがやたらと量が多くてかつ、非常にまずい。
日曜日は朝からジムで水泳のみ。その後スーパーで買いもの。お昼は焼うどんをたらふく食し、午後はおむつを買いだめに午前とは別のスーパーへ。娘と風呂に入り、早めの夕食をすました後に、夜はバウスシアターへ。爆音サーフの1作品目「ダウン ザ バレル」。劇場スクリーンに大きく映し出される「海の青」と「大きな音」が相性がよい。だから爆音サーフは興奮するのではないでしょうか。プロサーファーたちの筋肉を凝視していたら、自分もトレーニングがんばりたくなる。帰り道、中古VHSが180円圴一で販売されていたため、店の外に置いてあるラックを覗いていたらコッポラの「ペギー スーの結婚」を発見して買ってしまう。