ぃヨコハマ浄夜

常日頃通っているジムが定休日のため、会社ちかくの六本木にある店舗にいってみる。流石はぎろっぽん。内装がシックな黒で統一されています。トレーニングする人に外国人の割合が非常に多い気もします。加圧トレーニングを自主的に行っているマッチョなおにいさんも見えます。奥のスタジオではきれいなお姉さんたち(こちらも外国人が目立ちます)がヨガのようなエクササイズを楽しんでいます。根っからの小心者の自分は、初めての環境で気後れしまくりです。筋トレはそこそこに、えい、もうプールで泳ぎます。プールは小さいですが、そこはロッポンギです、随所に高級感を演出している様が感じ取られます。そうこうしているうちに、おうちで揚げられている天ぷらが食べたくなったので、帰ることにします。
ところが、帰り道の青山ブックセンター。nobodyの最新号を買おうとフラット入店したら、お目当ての雑誌ではなく、「クレイジーケンの夜のエアポケット 改訂増補版」(横山剣)、「ヨコハマ浄夜」(平岡正明)といったなぜか横浜恋しくなってしまう買い物で、ついでに「13回の新月がある年に」(ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー)のDVDまでレジにもっていってしまいました。「13回の新月」は1978年の映画で、わたしが生まれた年ですね。しばらくは封を開けずに妻と娘が実家に帰ってしまう時にでも、独りでイヤホンして音量上げて、じっくり向き合いたいと思います。
枕元で剣さんの本をパラパラしていると、巻頭のカラーページに写るケンさんが「赤い」ボーリングシャツや、「赤い」ジャケットなどなど「赤い」服をお召しになっているのが気になってしまい、わたしとはほど遠い悪そうでカッコ良くて、かっこヨクて悪そうな、完璧なケンさんの本文の調子からは想像がつかないくらい、本当は限りなく暗いひとなのかなあって身勝手な結論に今日も至るのでした。「赤」という色は、どうも限りなく「黒」に近い色ということで、ホントはケンさん「黒」の傍にいたいのかなあって。