わが妄想

久方ぶりに丸の内周辺をふらふらしていたら、相変わらずオフィスレイディーやサラリー男たちがやたらと浮かれポンチな顔して歩いている。
人材紹介会社2件目に登録し、丸の内ビルディングの27階へ面談に。
27階から見下ろすと東京駅周辺、いや皇居東側から八重洲、有楽町、日比谷、汐留にいたるまで、高層ビルが無計画に立てられている感じがよく分かる。
結局は同じこと言われて同じことすることになるのだけれど、紹介会社でなされる「ヒアリング」(このカタカナことばって、誰がいつから使い始めたのか。いらいらする。)って、「兵役検査」のことじゃん。
それもこれから待ち構える「戦地」では通じるものといえば「ニホンゴ」だけ。後は、誰がなに考えてるのかさっぱり分からない兵士たちと、いったい誰のために働くのかまったく分からないことをひたすら遂行する。ドンパチも軍曹のグーパンチもないけれど、かつての「オクニノタメ」が「カゾクのため」、いや「自分のため」(?)、「生きるため」(?)、「生活のため」(?)というスローガンにすり替えられ、毎日ものすごい数のウツビョー患者が発生している。赤痢コレラの替わりに「ウツビョー」だ。
そしてこの戦争には終わりがない。
終わりがないと同時に「悲しみ」すらない。
野坂昭如が「出征しなかったけど帰還兵」として小説や日記、へんてこりんなテレビ出演を通して発信し続けてきた、いまもし続けている「かつての戦争」にはかろうじてあった一兵卒の「悲しみ」すら奪われている。だからこの戦争には終わりがない。
「悲しむ」ことすらできないわがテーコクリクグンヘイシに残されている道はといえば。。。

とりあえず、ありとあらゆる路上でタバコのポイ捨てをひっそりと遂行してゆくことから始める。(小さっ!)

そういえば、テーコク軍のなかでも食料調達に秀でた麒麟軍と三鳥居軍の統一が決まったみたい。

麒麟がいよいよ生まれ故郷の中国に帰って大暴れするつもりらしい。

早く防空壕掘り始めなきゃ。