「ファニーゲーム U.S.A.」(ミヒャエル・ハネケ)

特にこれといった理由もなく、「ファニーゲーム U.S.A.」(ミヒャエル・ハネケ)を見に、シネマ・ライズへ。
プチブル一家を襲うという設定は「沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇」にも見えたし、ナオミ・ワッツ独りが命からがら別荘から抜け出し、車がほとんど通らない道路でヒッチハイクを試みるところは「悪魔のいけにえ」にも見えたけれど、うーん、「ホワット・ライズ・ビニーズ」が弛緩した感じとでもいえばよいでしょうか。いずれにしても、ナオミ・ワッツティム・ロスがつらい目にあっている様子を見続けるのは気分の良いものではなく、終盤、マイケル・ピットがテレビのリモコンを使って文字通り映画を「巻き戻し」てしまうあたりも、いやな気持ちにさせられた。ただし、すべて見終わった後は、何かひっかかるものがあって、それが何であるかは今のところよく分からない。