夏談春の夏

人生初めての落語は春談春で、昨日は夏談春。春のときは夜1回の公演でしたが、春談春が大人気であったため夏は昼と夜の2部構成。前回同様、こはるがまずはじめに登場。浮世根問(うきよねどい)。事前にアルコールを少し多めに摂取していたため、いまいち集中できないままに談春が登場。鰻ののたいこと、厩火事。春談春のときには、まず高座に談春があがった瞬間に自分の視線が談春のバストショットのサイズに限定される感覚で、一瞬にして彼の世界に引き込まれて圧倒されたのでしたが、やはりアルコールのせいもあるのでしょう、夏の談春にはいまいち乗れません。挙句の果てには、本当に失礼ですが、眠ってしまう瞬間が何度か訪れました。中入りの間に妻が指摘したとおり、どうも談春は夏風邪をひいているようで、シンプルに体調が悪いということを2席目で自ら言っていた。春と夏では全く印象が異なる談春でした。そうそう、何と言ったらいいでしょうか、春談春のときは、セクシーなたたずまいが談春の姿から感じられたのは、今回は全くといっていいほど感じることがなかったのでした。生身の身体を使った芸は、身体の調子が如実に芸に影響するのでしょう。大変なお仕事ですね。秋談春にも足を運ぶ予定です。
落語の後は、飽きもせずにまたジムで水泳とマシン。吉祥寺店のプールは本当に狭いので、泳いでいても楽しくないな。マシンでは、上の方の背筋に付加をかけるトレーニングに初挑戦。とにかくはじめは、大きな筋肉をバランスよく鍛えるのが大事らしいです。
いったん帰宅して、娘と食事、お風呂。寝かしつけた後に、バウスシアターでオリビエ・アサイヤスナイト。「冷たい水」と「デーモンラバー」と「レディ・アサシン」の3本立て。談春の落語を始めて聞いたとき、視線が勝手にバストショットに限定されたと書きましたが、初見になる「冷たい水」は全編ほぼ、バストショットで人物が捉えられている。「レディ・アサシン」もバストショットがやたらと多い印象。「クリーン」のマギー・チャン、「デーモンラバー」のコニー・ニールセン、「冷たい水」のヴィルジニー・ルドワイヤン、「レディ・アサシン」のアーシア・アルジェントという女性たちがこの世界と折り合いをつけようと必死にもがき彷徨う映画たち。アサイヤス映画の一貫性をものすごく感じた夜でした。