ジブンヲカンジョウニイレズ

あらゆる局面で自分を括弧に入れて、どちらかというと目の前にある現実、現在、状況に対して受動的に判断していくことを心掛けているつもりが、いつもそれは失敗に終わって、いつの間にか「自分」が力強く思考と行動の主体として立ち上がってきて、ちっぽけな自意識に寄り添うかたちで、これまでと何も変わらない生活のなかに止まることしかできない。娘とNHK教育テレビの「にほんごであそぼ」の画面にかじりつきながら、そんな気持ちになるのだった。